2017年02月14日

バレンタイン小噺(宗教の統合に願いを込めて)

今日はバレンタインデー。もうチョコをあげる相手などいなくなったワタクシ。2006年に創ったバレンタイン小噺を今日の記念にこのブログに収録しておくことにいたしましょう。偉人の皆様をネタにしてしまって、毎年サンサンてるよの罪が重くなっていないことを祈りつつ・・でも、諸宗教の統合を願って創った小噺ですからね・・どうかお許しくださませ〜〜

バレンタイン小咄 (サンサンてるよ作)

宗教宗派を超えて世界がひとつになろうとしている21世紀。バレンタインデーにマリア様からチョコレートが送られてきました。あの世の仏教界では、偉いお坊様方が何やら話し合っております。

空海「この茶色くて固いものは何かのう。留学先の長安でも見たことがなかったが・・のう、親鸞どの」
親鸞「このような得体の知れぬもの、ワシャ、シンラン。」
明恵「ほんにほんに・・これはまた、ミョウェなものですのう。」 
空海「では、道元どの、お手前から、クウカイ?」
道元「このようなもの、ドーゲンして食うのかのう?!うーん、天ぷらか、酢の物か?」
一遍「では、私が、イッペン味見をしてしんぜましょう。」
栄西「エ〜イ、サイ初は、私に味見を・・  おお〜〜、これは何とも言えない、まろやかな甘さ・・」
法然「どれどれ?ほんにほんに、ホーネンの髄までとろけるようじゃ。おお、これはうまい。ムシャムシャムシャムシャ」
良寛「次々口に放り込まんと、リョウ カンで食べなされ。」
蓮如「ではワタクシもひとつ・・ハガホゴ・・奥歯に詰まって、とレンニョ。」
行基「蓮如どの、ちと、ギョウキが悪うございますぞ。」
そこへ、イエス・キリスト様が遊びにいらっしゃいました。
キリスト「オオ、ミッナサン、何をしているのですか?」
一同「これはこれは!イエス様、お母様のマリア様がこのようなものを送ってくださったのです。」
イエス「オオ、これはおいしそうなチョッコレートですね。」
一同「イエス様、これは『チョコレート』という名前の食べ物だったんですか?」
キリスト「イエス
日蓮「そうですか?では、御礼の手紙を書かねばなりませんなあ。困ったなあ。これからヘブライ語※を、まいニチレンしゅうしなくては・・」
西行「私もサイギョにひと言。来年も欲しいと手紙に書いといてください。」
皆でワアワア言うておりますと、お釈迦様もご登場されました。
釈迦「皆さん、どうされたのですか?」
一同「お釈迦様!実はマリア様がこのようなものを下さったのですが、イエス様によれば『チョコレート』という西洋のお菓子だそうです!」
釈迦「皆さん、そんなことも知らなかったのですか?私など、とうの昔に、シッタールタ。」

私たちが口にするチョコの中には、アフリカの子どもたちが奴隷同然で働いて作ったカカオ豆が含まれているとか・・ウソの報酬に騙されて、ある子どもは親を助けんと、ある子どもは親に売られて、毎日殴られながらの重労働。チョコレートという甘い菓子がこの世に存在することも知らず、おそらく一生口にすることもなく、過酷な条件の中で健康を損ねてゆく・・一方で、そのような子どもたちの存在さえ知らず、健康に良いから、彼氏にあげるからとチョコを求める日本人・・

なんて記事も2005年に書きました。奴隷チョコって呼ばれているそうですね。世界の全ての人々が幸せになるまでは、幸福の科学の仕事も成就したとは言えないのでしょう。今日はは世界の貧困にも目を向ける1日にしたいものですね。

http://acejapan.org/childlabour/report/chocolate/
http://flyingclassroom.blogzine.jp/tobukyoushitsupark/2007/07/post_847b.html

※イエス様やマリア様が話してらした言葉はアラム語と言われています。もうおひとり、サイチョに食べたかったであろう御方様も来年は仲間に入ってくださいね〜〜〜待ってますよ〜〜〜
posted by サンサンてるよ at 13:15| 大阪 ☁| 創作落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

地球もギックリ腰に・・

さて先日来、岩盤浴を体験してから、地球の不思議なパワーに目覚めた私。昨日、「地球のパワースポット」という言葉に出会い、何だか気になって調べてみました。
パワースポットとは「そこに行くと心身共に癒される、エネルギーに溢れた場所」という意味。エネルギースポットとも呼ばれています。「世界のパワースポット」という本など、こちらも関連する出版物が目白押し。インディアンの聖地アリゾナ州・セドナ、イギリスのグラストンベリーなどが有名のようです。日本では、出雲大社、伊勢神宮、天河神社・・富士山や剣山などの霊峰、沖縄の島々などが、エネルギーの強い場所として紹介されています。最近、女性誌などで話題になっているそうですが、「パワースポットを訪ねるスピリチュアルな旅」なんていう旅行会社の企画もあるとか・・人体にはエネルギー(気)の出入りするツボがありますが、地球にも、目には見えないエネルギーが集中して出入りする場所があるのですね。初めて知りました。
 けれども、そういう山や海や神社だけでなく、都会にもパワースポットがあるとか・・千年に渡って都の置かれた京都などは、そういう観点から街創りがされてきたようですが、東京も京都に似せて、都市としてのパワーが最大になるよう、設計されていたのですね。うーん、街創りは、奥が深い!地球から吹き出す気を感知して、時の為政者に「ここに神社を・・ここに城を・・」とアドバイスする人物が、歴史上、数多くおられたようです。ですから、パワースポットを制する者が、時代を制してきたというのが、隠された世界史・日本史。けれども、権力者の欲望などとは無関係に、地球はエネルギーを私たちに与え続けてくれていたのでしょうね。
・・ということで、今日は地球を讃える小噺を!

サンサン「ただクルクル回ってはるだけやと思うておりましたが、私たちに良い
      気を送って下さっていたんですね。いやあ、有り難うございます。」
 地球「昔の人たちは良く知ってはったんですよ。けど、最近の人たちも、ようやく
    そのことに気付いてくださって、嬉しいなあと思うてるんです。」
 サンサン「それなのに、私たちがお返ししているのは、原水爆や汚染物質
      だけやなんて・・ほんまに申し訳ない気持ちで一杯です。」
 地球「今まで黙っておりましたが、やはり広島・長崎に原爆が落とされた時
     には、腰に響きましたでえ。」
 サンサン「腰てねえ・・ずんぐりむっくりというか、ハッキリ言うて、まん丸の体型
      してはるのに、やっぱり腰があるんですか?」
 地球「ハイ、原爆が落ちた瞬間、ギックリ腰になりました。
     メッチャ痛かったでっせ。」
 サンサン「わかります。わかります。亡くなりはった方もお気の毒でしたが、
      そうですかあ、地球さんにまでご迷惑をおかけしてたやなんて・・」
 地球「済んでしまったことは仕方ありまへんがな。けど、皆さんが大いに笑って、
    感謝して・・良い気を出して下さったら、ワタシもええ気分になるんですわ。
    反対に、戦争やテロが表面で行われていたら、もう、痛うて痒うて・・
    地震でも起こして、振り落としたろか!思いまっせ。」
 サンサン「笑って感謝して・・ですか?そういうことで良ければ、一生懸命がんば
      らせてもらいます。ところで、地球さん、さっきから聞いてましたら、
      あんさん、何で大阪弁をしゃべってはりますのん?」
 地球「実はワタクシ、こういうものです。」(名刺を差し出す)
 サンサン「はあはあ、『地球・日本支部・大阪出張所 真丸円男』
       これは、何とお読みするんでっか?」
 地球「まんまるまるお・・です。」
 サンサン「こらまた、円満なお名前で・・日本には、ちびまる子ちゃん言う子が
      いてますねんけど、ご親戚か何か?」
 地球「特に関係はございません。」
 サンサン「それにしても、地球に大阪出張所が、あったんですか?
      初めて聞きましたわ。」
 地球「『男は黙って・・』やのうて『地球は黙って・・』自分の仕事をせんと
     あきまへんねんけど、あんまり人間が好き勝手なことをしはりますので、
     最近、地球にも広報室が出来ましてん。PR部門ですわ。つまり
      『地球は皆さまに、こんな貢献をしているんでっせ。』とか
      『地球に優しい行為は、これこれこういうことです!』とか
     お伝えするのが、ワタクシの仕事です。
     それには、やっぱり、その土地土地の言葉でお伝えした方が、ご理解
     いただけるかなと考えて、まあ、私も大阪弁を勉強した次第です。」
 サンサン「はあはあ、なるほどねえ。いやあ、ご苦労さまです。で、いつから
      そんな仕事をしてはったんですか?」
 地球「いえ、明日(アース)から始める予定です。」

笑ってよ〜君のため〜に全文が載っています。
http://www.k5.dion.ne.jp/~sunshine/sitteta5.html
posted by サンサンてるよ at 06:41| 大阪 ☁| 創作落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月08日

笑いの星からこんにちは!

この噺は、ワタクシ桂○○(笑福亭△○や露乃◇□)が生まれる少し前に、実際に宇宙のあるところで起きた出来事でございます。この地球には国際連合という組織がございますね。第2次世界大戦の反省から、もっと日頃からコミュニケーションを取って、国どうし仲良くしてゆこうやないかというところから始まったと聞いておりますが、宇宙にも同じように宇宙連合ちゅう組織があるそうです。スターウォーズなどの映画にもございますように、その昔、星同士が戦争していた時代がありました。そんな時、何と!別の宇宙から、獰猛な宇宙人が入ってきたんです。彼らは、他の星の人類は、自分らの食べ物やと考える宇宙人なんです。それで、この宇宙のいろんな星を侵略し始めたんですね。それで、戦争していた星どうしも「こんなことしてたらあかん。皆で一致協力して、敵に立ち向かおうやないか」ということで結成されたのが、今日の噺に出てくる宇宙連合でございます。今日はその定例総会の日。各星の代表者がズラーッと丸いテーブルに並んで座っております。そこで、最初に口火を切ったのが議長星となっている猿の惑星の代表者。
  (小拍子ポン)
議長:皆様、遠路はるばる、ようこそお越しくださいました。実は、かに座の代表の方がまだ到着しておられません、。そこまできてるのに宇宙船が故障したという連絡が入りまして、30分ほど遅れるそうでございます。先に始めといて〜とおっしゃってましたので、ただいまより第5000回宇宙連合天の川銀河地区の定例総会を始めたいと思います。本日の議長を務めますのは、地球の映画でも有名になって、大変喜んでおります。猿の惑星より参りました、モンキッキーでございます。どうぞ宜しゅうお願い申し上げます。
そして、本年度の副議長は、大犬座を代表して、ワンワン総督にお願いしております。ワンワン総督、初めて参加される方もいますので、自己紹介をお願いいたします。
副議長:副議長のワンワンでございます。今回初めての方は「ようこそ、いらっしゃ〜〜い」そして毎度おなじみの方は「1年ぶりのご無沙汰でございます。」皆さま、今年もようご参加くださいました。
 今年度は、猿の惑星のモンキッキー議長と、頻繁に連絡を取りあいながら、交流を深めさせていただきました。その昔、猿の惑星とわれわれ大犬座の間では、悲しい戦争がございました。まぁそれが「犬猿の仲」のことわざが生まれた原因でございます。それで、まずは犬と猿が仲良くならんとということで、我々も努力してきた次第です。
 他にも宇宙のあちこちで戦争が多発しておりました。それで「もう戦争はやめようやないか!」と星どうし和解をいたしまして、このような宇宙連合を作った次第です。あれから5000年。今日の日を迎えられたのも、ひとえに皆様のご協力の賜物でございます。この場をお借りいたしまして、改めて感謝申し上げます。それではマイクを議長に返させていただきます。
議長:ええ、大犬座のワンワン総督ありがとうございました。では初めての方もいらっしゃいますので、数年来われわれが取り組んでいる課題について、ご説明させていただきます。この宇宙にはわれわれ善良なる宇宙人もおりますが、中には他の星を侵略して、その星の人たちを食べてしまう悪い宇宙人もおられます。そういう宇宙人が攻めてきたら、互いに協力しあって、互いの星を守ってゆこうというころで、結成されたのが、この宇宙連合でございます。ですから、メンバー同士仲良くしておかないと、いざという時に、団結が弱くなりますので、ま、こうやって年に1回総会を開きまして、今年度の反省、および、次年度の方針を話し合い、その後には、楽しい懇親会をしようということで、毎年取りおこなっております。
 そして、会議の際の使用言語でございますが、地球の国のひとつである、日本の言葉を使っていただいております。と申しますのも、地球に初めて我々の仲間が降り立ったところが、日本だという古い言い伝えがございます。そして、地球はまだわれわれの宇宙連合には入っておりませんが、地球は今、悪い宇宙人に狙われていますので、我々としても何とかして守ってあげないといけません。ですから、我々が地球で活動する時にも、やはり地球の言葉を何かひとつ学んでおかないと、コミュニケーションが取れないということになります。それで日本語が選ばれたわけでございます。
 更には、その中でも関西弁を選びましたのは、このような会議の中で議論が白熱しましても、そないに深刻なケンカにはならないかなと判断したからでございます。関西では、耳に痛いことを言われても、「うさぎの逆立ちですなぁ」と表現して、怒り狂ったりは致しません。なんや関西弁を使うておりますと、宇宙空間にぽわん~~んとした波動というかエネルギーを与えるというか、そういう研究結果が出ておりまして、互いの星の友好に最適ではないかと、判断した次第です。
ま、そういういろいろな理由で、今日はできるだけ関西弁でおしゃべりしていただけたらと思うております。まだ十分にマスターできていない方は、ところどころでも結構でございます。できるだけ努力をしていただくということで・・
あ、そうそう、今回は、地球の衛星であります「月」より女性の代表の方もご参加いただいております。地球の偵察のため、月の裏側にお住まいを作っておられる宇宙人も、最近大分増えて参りましたので、やはり代表を選んでいただいて、お越しいただきました。今日は、最近の地球の様子を報告いただくなり、これから地球をどのように守ってゆくかというご提案をいただければと思っております。
それでは、説明が長くなりましたが、月の代表者の方、自己紹介をお願いいたします。
つきにうさぎ:皆さまはじめまして、月より参りました「つきにうさぎ」です。どうぞヨロピクピョン。
議長:えっ、あの有名な月野うさぎはん?
つきにうさぎ:いえん、つきにうさぎです。
議長:それ本名ですのん?
つきにうさぎ:ハイ、そうですピョン
議長:こらまた、面白い名前をご両親が付けはったんですなぁ。つきにウサギて、そのままですやん。
つきにうさぎ:ウチのパパとママの悪口を言ったら、許さないわピョン
月に代わってお仕置きよ!
議長:まぁまぁ、そないに怒りはらんと・・ちょっとその標準語も宜しいんですけど、来年からはできるだけ関西弁でお願いいたします。
では、今年の議題は、昨年と同じく、地球を侵略しようとしている宇宙人から、どうやって地球を守るかということでございます。昨年は、地球のお隣の金星の方からご提案いただいた「宇宙語の共通言語として、地球の関西弁を使おう」ということでしたね。副議長
副議長:ハイ、この宇宙では様々な星の貿易会社が、いろいろな物資を運んでおります。危険な武器や毒物を運んでいる宇宙船もおりますので、宇宙連合のパトロール隊員が、地球のすぐ上空で待機して検問を行っております。その時に
「もうかりまっか?」
と聞いたら
「ぼちぼちでんなぁ」
という合言葉で答えられたら、宇宙連合公認の貿易会社と判断します。もしも関西弁が使えなくて、しどろもどろするようなら、モグリの悪徳商社と判断せよと皆に伝えております。
議長:で、その成果はどうでした?副議長
副議長:まさか悪い宇宙人が関西弁までは勉強していないだろうと、この方法を採用いたしましたが、前半はそれで悪質な宇宙人を検挙できたんです。が、敵もさるもの。ちゃんと関西弁を覚えたようで
「もうかりまっか?」
と聞いたら
「ぼちぼちでんなあ」
と答えるようになりましたので、今年はちょっと作戦を練り直さんとあかんなあと思うとります。
議長:そうですか。困りましたねえ。では何かいいアイデアはございませんか?地球にどんどん新しい戦争の武器を持ち込まれたら困るんですわ。それでなくても地球ではテロや戦争が多発してまっさかい、このままでは地球が滅びる恐れがございます。それを食い止めるために、我々はこうやって宇宙連合を作って、悪質な奴らに対抗してきた次第です。ここで負けては宇宙連合の名折れでっさかい、今日は皆さんどうぞ宜しゅうお願い申し上げます。
ちょっと、織姫はん、大事な話をしている最中に、となりのの彦星はんと抱きおうてイチャイチャしてたらあきまへんがな
織姫:だって、この前彼と会ったの7月7日なのよ。もう5ヶ月も会ってないのよ。いいじゃない。ねえダ〜〜リン。
議長:ねえダ~~リンちゃいまっせ。ほんまにかなんなあ。
ワラワラ星人:議長
議長:ハイ、なんでしょう?えーーと、ワラワラ星の方・・ですね。もしかして今年初めて参加してくれはったんでっか?
ワラワラ星人:はい皆様初めまして、私は、笑いを大切にする星、ワラワラ星の者です。昔、ご近所に、人々が全く笑わない「ワラワン星」という星がございました。私ら双子の星やのに、性格が全く反対ですねん。ある時、私らワラワラ星とワラワン星の間で戦争がおきたんです。わたしらの星は、爆発したら誰でも笑いすぎてお腹が痛くなって降参するという爆弾を開発しまして、ワラワン星に落としたんです。けど、これが又、なかなか笑いよりまへんのですわ。ワラワン星には「笑うたら懲役10年」いう法律があるんです。それで、爆弾ではあかん。人は小さい頃から笑って育てんとあかん。生まれた時から、私らのように笑う人間に変えてしまおうということになりまして、ワラワン星で赤ちゃんが生まれたら、私らが赤ちゃんに、ウオークインするという方針に変わったんですわ。
議長:ウオークインというと、相手の身体に自分の魂を共存させるという方法ですな。
ワラワラ星人:ハイ、私らは身体を透明にすることもできまっかさい、相手にわからんようにオーバーラップすることができるんです。それから20年。そしたら、あの仏頂面のワラワン星人が、まあ面白いように笑うようになりまして、爆弾が破裂するたんびに、皆笑うて笑うて、とうとう、ワラワン星は降参したんです。で、ようやく私らの支配下に置くことができたんですわ。「笑うたら刑務所行き」なんていう法律はもちろん、廃止しました。
議長:それや!
副議長:ナンですのん議長
議長:ワラワラ星人はん、どうか地球人として生まれておくんなはれ。ウォークインでもかまいまへんさかい。
ワラワラ星人:えっ私らがですか?そやけど地球の人口は60億。私らはせいぜい10万人。数が足りません。
議長:いやいや、地球の日本というところには「落語家」というコメディアンがおりますねん。そういう人らに生まれて、地球に笑いをもたらしてほしいんですわ。
地球には今、ユーモアが絶対的に足りまへんねん。そやからあちこちでテロや大量虐殺が起きてます。人類皆兄弟やのに、互いに殺しあうてます。その星の人類が、いつも楽しそうに笑うてたら、悪い宇宙人も近寄れんようになるんですわ。これは宇宙の決まりごとでんねん。どうかワラワラ星人の皆さまのご協力をお願いできまへんやろか?
ワラワラ星人:ということは、わたしらの星から笑いのプロを、地球に派遣するということですね。
議長:ハイ、地球は我々にとっても大切な星なんです。私らの星からも代表者を選んで住まわせてもろてるんです。自分とこの星だけでは経験できへんことを、地球でさせてもろてるんです。私も何回か行かしてもろたことがありますけど、ほんまに美しい星ですわ。海や山の風景、きれいな花やかわいい動物たち、地球の中からはキラキラ光る宝石まで取れるんですわ。ここまでいろんな生き物がいる星は滅多にないんです。人間だけが環境を破壊するわ殺し合いをするわ・・悲しくて悲しくて、大好きなバナナも喉を通りません。
それも軍事大国のうしろに悪い宇宙人がついているからなんです。そんな一部の心得違いの者のために、この宇宙の宝物のような地球を、台無しにするわけには行きまへんねん。
  (小拍子ポン)
落語家:ということで、ここにおります私、こんな着物を着ておりますが、実はワラワラ星人の借りの姿なんです。けど、宇宙連合から一円も給料出てまへん。そやから、地球のためにやってきた私らを、どうか大切に思うてくださり、仕事をどんどんおくんなはれ〜。この間、あるところに呼ばれましたら、私が宇宙人やて知っている方から質問を受けたんです。
○○さん、地球の住み心地はいかがですか?それで私答えました。
ハイ、落語家だけあって、地球でも、オチツキます〜。
posted by サンサンてるよ at 08:47| 大阪 ☀| 創作落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月10日

地獄の一丁目〜鬼の立ち話

鬼1「兄貴、最近ヒマでんなあ。どないなってまんねん。ここんとこ亡者が
   さっぱりやって来まへんで。」
鬼2「お前、知らんのかいな。極楽ではお釈迦様をリーダーに
   『七福ブラザーズ』ちゅうユニットが結成されて、全世界を
   講演旅行してはるちゅうの。」
鬼1「何でんねん。『七福ブラザーズ』って。七福神ちゅうのは聞いたこと
   おますけど・・それが、亡者が地獄に来ないのと、どういう
   関係がおまんねん?」
鬼2「あのなあ、地上では、アメリカの世界貿易センターに飛行機が
   突っ込んだり、バーミアンの大仏はんが爆破されたり、
   宗教の違いが原因の内戦やテロがしょっちゅうあったやろ。
   そのお陰で、ちょっと前までは地獄は大盛況やったんや。けど
   『仏の顔も三度』と言われて寛容で名高いお釈迦様でも、さすがに
   大仏爆破にはプチーーンと切れはったそうや。
   『もう黙ってはおられない!』と、イエス様やら孔子様やら、地球の
   首脳陣を緊急に招集して、対策会議を開かれたそうや。」
鬼1「はあはあ、それで何を話し合いはったんでっか?」
鬼2「細かい教義の違いで対立していては、本来の宗教の使命は果たせない。
   人間の心には、どこの国に生まれようが、何の宗教を信じていようが
   『良き思いには良きエネルギーが心に注がれ、悪しき思いには
    悪しきエネルギーが吸い寄せられる』という共通の性質がある。
   この心の法則に気を付けて生きること、つまり、
   自と他の心に良きエネルギーが入る方向で思いと行いを選んでゆく事
   が、真の宗教生活であると人類に理解してもらうのだ!たとえ教義が
   殺人を正当化していても、それが他人の心のエネルギーを奪うなら、
   決して正しい行為とは見なされない!という事を全世界の常識に
   しなければならんのだ!
   そのためには首脳陣こぞりて『七福ブラザーズ』を結成し、全世界を
   講演して歩こうではないか!と決めはったそうや。親分が仲良うしてる
   姿を、まず見せんとあかんさかいになあ。ほいで、何でブラザーズ
   ちゅうかと言うと『人類皆兄弟』という意味を込めてはるらしい。」 
鬼1「そらまた、地球始まって以来のビッグイベントでんなあ。」
鬼2「お前、感心してたらあかんがな。そのせいで、人間どもが、
   『こら、皆で仲良うせなあかん』と争いを止めてしもた。
   しかも、『笑いや感謝や思いやり』といったプラスの思いの
   大切さに気付いてしもたんやで!一体どないすんねん?」
鬼1「そら、えらいこっちゃ。ワテらこのままでは失業ですわ。で、
   そないな余計なことをしよる『七福ブラザーズ』のメンバー
   ちゅうのは、誰でんねん。」
鬼2「お釈迦様にキリスト様、孔子様にマホメット様、日本からは聖徳
   太子様、それに・・七福神にも女の神さんがいてまっしゃろ。
   そやから天照大神様も『では、ワラワもひと肌脱いで・・』と
   ボランティアで参加してはるそうや。」
鬼1「えっ、天照さまが・・ひと肌脱ぎはったん・・
    いやあ・・見たかったなあ」
鬼2「アホ、何を想像してんねん。ひと肌脱ぐちゅうのは、
   協力するちゅう意味や!」
鬼1「そうでっか?そやけど、七福ブラザーズ言うてんのに、
    1人足りへんのとちゃいますのん?」
鬼2「そうそう、後の1人は、本家本元の七福神から、えべっさんが
   駆け付けて『七福ブラザーズ』を結成してるそうや。」
鬼1「何でまた、戎さんが選ばれはったんでっか?」

鬼2「全世界旅行には、宝船を借りて船旅をするちゅうので、途中で
   食べ物を調達せんとあきまへん。それで、釣りが得意な戎さんに
   白羽の矢が立ったとまあ、こういうワケや。」
鬼1「はあはあ、鯛を釣って、おかずに出す魂胆でんな。そやけど
   お釈迦はんは、精進料理しか食べへんのとちゃいますのん?
   何でもイエスのイエス様かて、さすがに「鯛の刺身」にはノーと
   言いはりまっせ?」
鬼2「そや。そこが問題やねん。孔子様は絶対中華料理や言い
   はるし、皆さん、好みが違うさかいに、えべっさんも苦労
   してはるらしい。しかも、イエス様は日本で講演する時は、
   ソバやうどん、イタリアではスパゲッティ、中国に行った時には
   ラーメンにしてくれ・・と、どうも偏食傾向があるらしいからなあ。」
鬼1「そらまた、何ででんねん。」
鬼2「アー、メン類が好き〜てな。」
鬼1「どっかで聞いたようなギャグでんなあ。」
鬼2「まあ、それはええとして、実はワシこの前、閻魔様に呼ばれてなあ。
   『このままでは、地獄はどこぞの遊園地みたいに閉鎖されてしまう。
   こら、お前ら、地獄にも人を呼ぶアイデアを考えてこい!』と
   命令されたんや。」
鬼1「人を呼ぶアイデアねえ。で、どないしはったんでっか?」
鬼2「それで、しばらく地上に出張して、どういうところを人間どもが
   好むのか研究してきたんや。」
鬼1「へえ、どこ行ってきはりましたん?」
鬼2「最初に行ったのが、寄席や。変装して入ったんやけど、つられて
   思わず笑ったら、何や身体が軽うなってしもて・・このままでは
   地獄に戻られへん思うて、あわてて飛び出したわ。」
鬼1「そら、あきまへんがな。そないな悪所に出入りしなはんな。」
鬼2「次に行ったのが、ディズニーランドや。町を歩いてた若い子に
   アンケート取ったら、ディズニーランドに何回も行きたいわあ
   言うてたさかいなあ。」
鬼1「で、結果はどないでしてん。」
鬼2「いやあ、楽しかったわ。もう一回行きたいなあ。あのお姉ちゃん、
   親切やったなあ。ワシがキョロキョロしてたら『お困りですか?』と
   案内してくれたしなあ。ワシも地獄をリストラされたら、
   ディズニーランドで働こかなあ。サービス精神が身につくで。」
鬼1「サービス精神って・・そないな危険思想に染まったらあきまへんて。」
鬼2「けど、人に親切にするて、ええ気分やったで。ディズニーランドの
   中でなあ、走ってた思うたら、ワシの目の前でポテンとこけた女の
   子がいたんや。起こしてあげたらニコッとして
    『おじちゃん、有り難う!』
   と言うてくれてなあ。かわいらしかったわあ・・
   そや、大阪にも行ったで。UFJやったかな?ちゃうわ。
   USJちゅうとこがあるて聞いたからな。」
鬼1「何ですのん?USJて?」
鬼2「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン。略してUSJや。人気の高い
   映画をテーマに造った娯楽施設やがな。それで帰ってから、
   こんなとこありましたて、閻魔様に報告したら、『USJ?おお
   地獄にピッタリじゃ。それを地獄にも造ろう』ちゅうことに
   なったんや。」
鬼1「そらまた何ででんねん。」
鬼2「ユニバーサル・スタジオ・ジゴク こちらも略して、USJやさかいなあ。
   それで、ヒマでプラプラしている鬼どもを集めて工事を始めようと
   この前、起工式をやったとこや。それで、どんなアトラクションを
   提供するか、今、企画会議の真っ最中でなあ。たとえば、
   ・戦争を体験できる『地獄の黙示録』ツアー。
   ・史上最恐のお化け屋敷 『オーメン』の館、それから、
   ・楽しく遊ぼう『失楽園』なんかが候補に上がってるんや。」
鬼1「あのねえ、兄貴。何もわざわざ大金つぎこんでテーマパーク
   造らんでも『地獄の黙示録』の代わりには阿修羅地獄が、
   『失楽園』の代わりには色情地獄がありまんがな。
   阿鼻叫喚地獄に行ってみなはれ。
   『オーメン』なんてチョロイもんやて。どれも、古い歴史を誇る
   ワテら自慢のテーマパークでっさかいなあ。」
鬼2「それも、そうやな。ほな、どないしたらええんやろ。」
鬼1「兄貴、ちょっと耳を貸しておくんなはれ。」
鬼2「何やねん。急に小さい声で・・」
鬼1「人間を地獄に呼び込むええ考えがおまんねん。」
鬼2「何や、ええ考えて?」
鬼1「あのね、七福ブラザーズの宝船を魚雷で撃沈しまんねん。」
鬼2「えーーっ、お釈迦様やイエス様を・・そ、そ、そんなんしたら、
    地獄に堕ちてしまうがな。いややで、ワシ。」
鬼1「兄貴、ここは地獄でっせ。」
鬼2「あっ・・ほんまや。住めば都・・と思てたわ。」             
posted by サンサンてるよ at 03:43| 大阪 ☁| 創作落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月16日

龍馬参上〜平成バージョン

 この噺は、大阪シナリオ学校通信教育部を卒業してから創ったお話。もう7年くらい前になるでしょうか?あらすじだけですが、記念にここに収録しておきましょう。シナリオ学校時代にご指導いただいた桂蝶六師匠(現、桂花団治)が、在校生・卒業生を集めて創作落語勉強会&発表会をされていました。名前は「おぎゃーの会」由来は、生まれたての落語をネタおろしするから・・後に「おさんの会」と改名。こちらはお産が由来かな?確かに何かを産むのには苦しみを伴いますねぇ。うんうん言ってると、ある日突然、ストーリーが浮かんでくることがしばしばありました。龍馬好きの私は、一度は龍馬を題材に落語を書いて見たかったのですが、何分幕末をしっかり学んでいない。そこで、「もしも明治維新が起こらないまま、龍馬が平成に生まれていたら・・」という仮定で作った噺です。

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時は21世紀。明治維新が起きずに、そのまま幕藩体制が続いているが、開国により、鉄道や飛行機、インターネットなど、先端技術だけは外国から導入。日本各地に、水道・ガス・電気他インフラは整備されたが、全て国が管理するシステム。お役所仕事はひどいもので、不平を述べる者は、お役人に捕まり、牢屋に入れられるため、だんだん幕府への不平不満がたまってきていた。
 参勤交代は、新幹線を貸し切って往復したり、藩主専用機で行き来するが、市民の出発は到着ロビーを「下に下に」と大名行列する一行を見送ってからでないと出発できないので、結婚式やお葬式に遅れる市民も出てくる始末。はては、薩摩藩と長州藩の飛行機が、空中衝突したりする事件も・・おお怖・・
 将軍様は、日本鉄道、日本航空、日本ガス、日本電力、日本水道、日本郵便、全ての国有会社の社長でもあるので超多忙。
 まず、将軍様の朝は、メールのチェックから始まる。すべての幕府関連企業の責任者やら、全国の藩主やら、伊賀・甲賀忍者からの報告を、3時間かけて読むのが日課。やっと終わったと思ったら、大奥の正室から
「殿が、昨夜お忘れの携帯電話、桜宮の局に持ってゆくよう命じました。尚、先ほど、メールの着信がございましたが、側室の天満姫からのメールは、ハートマークがキラキラ光る着信画像にしてらっしゃるのですね」
と皮肉たっぷり。
 携帯電話は、江戸城から大奥、一般庶民に到るまで普及しているため、江戸城での決まり事はどんどん増えている。御前会議の最中に携帯のメールが鳴った者は、市中引き回しの上切腹。大奥のお女中は携帯メールに夢中になったり、着物をオークションに出したり買ったりして、仕事に身が入らないため、携帯見回り組の女中が大奥を始終、見張っている。仕事中にメールしているお女中を見つけたら、携帯は取り上げられ、3年間は里帰り休暇なし。しかも3年間トイレ掃除を毎日させられる罰が待っている。
 今日は、インターネットの講習会の日。将軍さまに家庭教師として、アメリカ人のメアリーが講義をすることになっている。最近ようやく携帯電話の使い方を覚えたと思ったら、次にインターネットの操作を覚えないといけないので将軍は、ここのところノイローゼ気味。しかもメアリーとのやりとりがとんちんかんで、余計にストレスを感じている。
「寺子屋の子どもたちは、すぐに使い方を覚えているというのに何ですか!みな自宅でタブレット使って読み書きを復習しているのですよ。」
とメアリーに説教され
「もう将軍をやめたい」
といよいよ自信をなくしている。その最中、会津藩主より、将軍様に携帯メールが・・
「何やら、幕府転覆の不穏な空気が漂っているゆえ、ご注意を・・首謀者の名は、坂本龍馬と申す。」
将軍様と、老中がテレビを付けると、坂本龍馬がインタビューされている。
「今日の『この人にトキメキ』は、土佐に生まれた、IT技術のスペシャリスト、坂本龍馬さんです。」
と紹介された龍馬、
「日本はいろんな科学技術を採り入れたが、政治形態は旧態依然。技術だけでは世界に太刀打ちできん。欧米では、大統領や首相を選挙で選んで、議会制をしいとるき、このままでは日本は世界に立ち後れる。日本を動かす仕組みを根本から変えんといかん。ワシは長崎でコンピューターのことにかけては右に出るものはいないというくらいの知識を身につけた。じゃから幕府をサイバーテロで転覆させるくらい、朝飯前じゃ!ワシ右腕の桂や西郷とも、毎日メールをやりとりして、そのためのソフトを開発しているところじゃ。」
と力説。それを聞いて感動した将軍さま、
「もっと話が聞きたい」
と急いで日本放送にかけつけ、テレビは政治対談の番組に変更となった。急きょ司会にはなぜか田原総一郎が呼ばれる。龍馬の日本改造論を聞く内に、近代化のストレスから解放されるとわかり
「いやあ、おぬしの主張は大歓迎じゃ。こんな多忙な毎日はもうゴメン。天皇に社長を変わってもらいたいから、ワシは即刻、大政奉還する。そして、お主に日本の未来を任せたい!」
と宣言。
 ということで、江戸城に連れてこられた坂本龍馬。老中以下、家来たちに、憲法の制定、議会制民主主義、景気回復論、国防に外交論・・国家の経営に必要な知識を教え、彼らに幕府直轄の会社を社長として任せ、全て民営化とするよう奔走。初代大統領に就任するよう懇願されるが
「ワシには似合わんき。」
と辞退。桂小五郎に大統領を、伊藤博文に首相を任せ、ネットを使った極秘ビジネスを開始。巨額の富を築くという、平成の立身出世物語でございます。晩年、成功の秘訣をインタビューされた時には
「土佐生まれじゃき、とっさの判断がヨカッタんじゃろう。」
                   (作:サンサンてるよ)
posted by サンサンてるよ at 12:42| 大阪 ☁| 創作落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする